vol.4 夢を応援すること
子どもたちの夢
「子どもたちの夢」にはどういったものがあるのでしょうか。サッカーをしていれば「プロサッカー選手」を夢見ているケースが多いのではと思います。その他にも、男の子なら「プロ野球選手」や「警察官」を夢見ているかもしれませんし、女の子なら「ケーキ屋さん」や「パン屋さん」などの夢を持っているかもしれません。
子どもたちにとって、夢とはそのときに興味を持っていることや好きなことにすぎないのかもしれません。事実、夢はコロコロ変わるものです。昨日は「サッカー選手」と言っていたのに、今日は「野球選手になる!」と言うのはよくあるケースです。
それはそれで十分だと思います。夢とは、急いで見つけるものではないからです。大切なことは大小に関係なく、少しでも興味を持つ対象に全力で打ち込める環境を作ることです。好きなことに夢中に取り組むことこそ、子どもたちにとって成長の糧になるのです。人生で最高の幸せは「好きなことを好きでい続ける」ことではないでしょうか。そのキッカケを与える時期が幼少期なのです。
もちろん、子どもたちが夢を持ったとしても、それが実現するかどうかは誰にも分かりません。しかし、誰にも負けないくらい好きなことを1つでも見つけられれば、後々の人生につながっていくはずです。
そんな目を輝かしている子どもたちを前にして、コーチや親は自分の夢や欲望を、子どもたちを介して満たそうとしまいがちです。しかし、子どもたちにとってそれは幸せなことでしょうか。
子どもたちの本音は「(コーチや親が強制することより)もっとほかのことをしたい」のかもしれません。子どもたちの人生は一度しかなく、その貴重な時間を親やコーチの勝手な欲望で独占することは大人のエゴに過ぎないのです。
2024.05.03 by Jun Hirano / Funroots